ポスト・モダンの主張は、驚くべき速度で市民権を得ていきました。
1980年代を迎えた時には、モダニズムがそこまで形骸化してしまっていたともいえるでしょう。
「IBA」は、ポスト・モダンを是認するこうした流れを受け継いでいることを、まず、確認しておかねばなりません。
ジャム・セッションベルリンは、戦災によって都市の大半が倒壊しましたが、ヨーロッパの諸都市のように元の通りに復元するというわけにはいかなかったのです。
ヒトラーという狂気を生み出した誇大妄想の都市への回帰を、連合軍や世界の注視のなかで選ぶすべはなかったのです。
このため、戦災復興の過程で出現した建築は、モダニズムの効率主義を反映した退屈なデザインか、ヨーロッパの都市建築らしさをとどめているケースでも、外壁を飾りたてる装飾的要素は控えられました。
のっぺらばうの顔つきの様式建築もどきの建物が街中いたるところにあるのはそのせいです。